シミを改善するためには治療の前に色素沈着の種類を見極める事が必要です。同じように見えても日焼けなどによるシミと肝斑、老人性色素斑などがあり、間違った治療をするとかえって濃くなってしまう場合があります。日焼けや肌のターンオーバーの遅れによりメラニンが蓄積した一般的なシミの場合病院ではいくつかの治療法があります。サリチル酸を使ったメディカルピーリングでは角質層を柔らかくし、メラニンの排出を促す効果があります。

ニキビや乾燥肌も同時に改善できるのが利点です。またハイドロキノンは外用薬として塗布することで徐々にシミの色が薄くなります。これにあわせて内服薬を併用することもあります。また比較的近年導入され普及が広まっているのがレーザーやフォトフェイシャルによる治療です。

症状によって複数の光源や周波数を利用するのが一般的ですが、光波を照射することでメラニン色素を攻撃します。照射自体は一瞬なのでそれほど痛みは感じませんが必要であれば麻酔の仕様も可能です。数日するとかさぶた上になって剥がれ落ち、1か月程で新しい皮膚が再生します。トレチノインは肌の奥になる細胞を活性化させるので深いところにあるシミの改善に有効です。

導入することで色素部分が押しあげられ、剥離していきます。症状により対処法は異なりますがいずれの場合にも肌の代謝は関係するので一朝一夕に改善するわけではありません。完治まで根気よく治療することが大切です。